女性飛行士と宇宙生活 山崎直子さん、来月5日に初飛行(産経新聞)

 ■不利・優遇なく実力勝負 化粧品OK 生活では“らしさ”

 宇宙飛行士の山崎直子さん(39)の初飛行が来月5日に迫ってきた。日本人女性の飛行は12年ぶり2人目。宇宙で女性はまだ少数だが、活躍の舞台は年々拡大している。訓練や任務は男性と同じでも、生活の中では“女性らしさ”をのぞかせる。スペース・レディーの世界に案内しよう。(長内洋介)

 ■あうんの呼吸

 山崎さんが搭乗する米スペースシャトルには米国女性2人も同乗。クルー7人のうち、女性は計3人と最多タイのフライトになる。

 女性の宇宙生活は、どんな様子なのか。山崎さんの健康管理を担当する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の松本暁子医師は「女性向けのものでは化粧品を持参できる。(地上に中継される)広報イベントなどの際にメークアップしたい人のため」と話す。

 持ち込めるのは化粧水、乳液、口紅、アイシャドーなど。シャワーや風呂がない宇宙生活の気遣いからか、香水をつける女性もいる。いずれも引火の恐れがあるアルコールを含まないなど、米航空宇宙局(NASA)の成分検査に合格することが条件だ。揮発性の有機溶剤を含むマニキュアや、粉が散ってしまうパウダー類は持ち込めない。

 宇宙食のメニューは男女共通。ただ、食べる量は主に体重で決まるので、小柄な女性は少なめになる。トイレも共用だが、尿の吸引器具は男女で違う。

 プライバシーを確保できる個室は国際宇宙ステーション(ISS)にはあるが、シャトルにはない。女性が着替えるときは「阿吽(あうん)の呼吸で、男性は見えない場所へ移動する」(JAXA)のがマナーだそうだ。

 ■重要任務を担当

 史上初の女性飛行士は、「私はカモメ」の第一声で知られる旧ソ連のワレンチナ・テレシコワさん(73)。ガガーリン飛行士による人類初の宇宙飛行から2年後の1963年、ボストーク宇宙船で地球を48周した。

 世界の宇宙飛行士は512人(2月現在)。女性は1割の51人、うち41人を占めるのが米国勢で、近年は重要任務を担う有能な女性が増えている。

 アイリーン・コリンズさん(53)は99年、女性初のシャトル船長に就任。2005年にも船長として野口聡一さん(44)らと搭乗、コロンビア事故後の初飛行を成功させた。

 頂点に立つのはペギー・ウィットソンさん(50)。ISSに2回長期滞在し、計376日の滞在は女性最長。07年には女性初のISS船長を務めた。現在はNASAの宇宙飛行士室長として100人を超える飛行士を率いる。

 現役飛行士に占める女性比率は米国で約2割。ロシアには現在、ほとんどいない。アジアでは08年の韓国初の飛行士が女性だったほか、独自の宇宙船で有人活動を続ける中国も女性飛行士を養成中という。

 ■火星は男性向き?

 宇宙は男性社会のイメージが強いが、飛行士の選抜試験や訓練、任務は男女とも同じだ。女性だから不利ということはなく、逆に優遇されることもない。

 JAXAの山口孝夫・有人宇宙技術開発グループ長は「初期の女性飛行士は政治的な背景で飛んだり、任務が軽い人もいた。しかし現在は男女の差はなく、日本を含め完全に実力勝負の世界」と強調する。

 日本人女性第1号の向井千秋さん(57)も「宇宙の仕事で男女は無関係。性別や国籍、文化の違いよりも、個人の向き不向きの方が大きい」と話す。

 仕事で男女差はないとはいえ、医学的な違いはある。一般に体力が必要な船外活動は男性向き、ロボットアームの操作など繊細な作業は女性向きとされる。また、妊娠中の女性は飛行できない。生理は飛行中でも問題ないが、薬で時期を遅らせることもある。

 宇宙では、発がんのリスクを高める放射線を大量に浴びる。放射線医学総合研究所によると、女性飛行士は男性と比べて乳がんのリスクが加わるので、生涯に浴びる被曝(ひばく)線量の制限が約1割厳しい。半年間のISS滞在には影響しないわずかな差だが、長期にわたる火星飛行は男性の方が安心かもしれない。

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 法務、文部科学両省は1日午後、法曹養成制度に関する副大臣級の作業部会の初会合を法務省内で開き、法科大学院の教育レベル向上のための改善策の検討に着手した。司法試験合格者が年間3000人の目標に届いていない現状を踏まえ、目標人数の見直しについても議論する方針で、今年夏ごろに結論をまとめる予定だ。
 加藤公一法務副大臣は会合後、記者団に対し、「ただ人数を増やせばいいというわけではない。どういう改善をすればふさわしい人材を養成できるかという議論と、(人数)目標自体を変えるべきだという議論と両面ある」と述べ、合格者のレベルを維持する前提で見直しを進めていく考えを示した。両省は今後、作業部会を月2回程度開催し、法科大学院関係者から意見を聴取する。 

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公認会計士を起訴=グッドウィル買収仲介脱税−東京地検(時事通信)

 人材派遣大手グッドウィル・グループ(GWG、現ラディアホールディングス)の企業買収に絡む脱税事件で、東京地検特捜部は3日、買収を仲介して得た所得など約64億円を隠し、約19億円を脱税したとして、法人税法違反罪でファンド運営会社「コリンシアンパートナーズ」(東京都港区)元社長で公認会計士の中村(旧姓中沢)秀夫容疑者(52)を起訴した。
 起訴状によると、中村容疑者は同社元共同経営者の鬼頭和孝被告(35)=同法違反罪などで起訴=と共謀。GWGによる人材派遣大手「クリスタル」(京都市)の買収を仲介して得た所得の一部を除外するなどして、2008年4月期の所得約64億5400万円を隠し、法人税約19億3600万円を脱税したとされる。
 中村容疑者は昨年7月に出国し、同12月に韓国で拘束。今年2月10日に身柄が引き渡され、逮捕された。 

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 27日早朝に発生した沖縄本島近海を震源とする地震で、世界遺産に登録されている「勝連(かつれん)城跡」(沖縄県うるま市)の城壁の一部が崩落する被害が出た。けが人はなく、同市教委は崩落した付近を立ち入り禁止にし、復元を検討している。

 市などによると、崩落したのは三の郭(くるわ)の北東部分で石垣が幅7メートル、高さ6メートルにわたり崩れた。勝連城跡は琉球王国時代の13世紀ごろ築かれ、大正以降は湾岸工事用の石として取り壊されたが、その後徐々に復元。00年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして、世界遺産登録された。【斎藤良太】

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 南米チリの大地震で発生した津波は28日午後、北海道から沖縄の太平洋側各地に相次いで到達した。気象庁によると、午後8時現在で最大なのは、岩手県・久慈港と高知県・須崎港の1.2メートル。気象庁は同日午前、高さ1〜3メートル程度の津波が予想されるとして、青森県から宮城県の三陸沿岸に大津波警報、その他の太平洋沿岸に津波警報を発表し、各自治体は住民に避難勧告・指示を発令。全国で約3万8000人が高台の公共施設などに避難し、大きな被害は出なかった。

 大津波警報は93年7月の北海道南西沖地震以来17年ぶり。気象庁は28日午後7時1分に津波警報に切り替えたが、「警報解除までは海岸に絶対に近づかないでほしい」と警戒を呼びかけている。

 気象庁によると、午後0時43分に東京都・南鳥島で最初の津波(10センチ)を観測。午後8時現在、各地で観測された津波は▽1.2メートル=岩手県・久慈港、高知県・須崎港▽1メートル=北海道根室市▽90センチ=青森県八戸市、和歌山県串本町▽80センチ=北海道浜中町、宮城県石巻市、茨城県神栖市・鹿島港、福島県相馬市、千葉県館山市▽70センチ=愛知県田原市−−などとなっている。

 毎日新聞の全国集計では、太平洋側沿岸部の18道県の140市町村が、計約48万2000世帯に避難勧告を出した。北海道、青森、福島、東京、和歌山など9都道県の53市町村では、勧告よりも危険が切迫した場合に行う避難指示を出した。対象世帯は▽宮城6万8906▽岩手3万1391▽三重2万8950▽沖縄2万2715−−で計約18万4000世帯に上った。

 自治体の指定場所などに避難した人は、少なくとも3万7700人。7道県で1000人を超え、多い順に▽宮城1万954人▽岩手7000人▽北海道6991人▽三重3367人▽静岡2237人▽青森2193人▽高知1177人。

 また国土交通省などによると、28日夕現在、鉄道はJRが44路線、私鉄などが11業者13路線で運休。JRは八戸、気仙沼、鶴見線などが午前から、鳴門、日南線も午後から全線運休した。私鉄は江ノ島電鉄や近鉄志摩線が全線で運休した。

 道路は東名高速富士インターチェンジ(IC)−清水IC間の上下線、東京湾アクアライン上下線など計6路線と、国道10路線85区間と都道府県道120路線が通行止めに。バスは22業者115路線、フェリーは少なくとも52業者が運休した。

 一方、根室港(根室市)、久慈港(岩手県久慈市)でふ頭の冠水が確認された。海上保安庁は、このほかに花咲港(根室市)など5港の冠水を航空機で視認、国交省が確認している。【福永方人、松谷譲二、石原聖】

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<がん細胞>守るたんぱく解明…新薬開発に道 都臨床研など(毎日新聞)

 肝細胞がんや脳腫瘍(しゅよう)で過剰に作られる特定のたんぱく質が、がん細胞を傷つける酸化ストレスを軽減させ、薬剤への耐性を高めるなど、がん細胞の生存を助けている可能性が高いことを、東京都臨床医学総合研究所、東北大などの研究チームが突き止めた。21日の英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」(電子版)に発表した。このたんぱく質の蓄積を抑えることで新たな抗がん剤開発につながる可能性があるという。

 チームが注目したのは「p62」と呼ばれるたんぱく質。肝細胞がん、脳腫瘍などの細胞で多量に蓄積することが確認されていた。チームは、マウスの肝細胞がんなどの細胞を使い、p62の機能を分析。酸化ストレスを軽減させる別のたんぱく質を分解する細胞内のセンサー部分にp62が結びつき、分解を阻害していることを見つけた。

 p62の働きの結果、がん細胞で酸化ストレスを減らすたんぱく質が作られ、抗がん剤などを細胞外に運び出す遺伝子の働きが高まるなど、がん細胞の生存を助けている可能性が高まった。チームの小松雅明・都臨床研副参事研究員は「p62の働きを阻害することによって、がん細胞の増殖や薬剤耐性を抑制する抗がん剤を開発できる可能性がある」と話している。【永山悦子】

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<強制わいせつ容疑>元Jリーガーを処分保留で釈放(毎日新聞)

 通りがかりの女性(19)の体をさわったなどとして、警視庁渋谷署に強制わいせつと強盗容疑で逮捕されたサッカーJリーグの茂原岳人元選手(28)が、19日に処分保留で釈放されていたことが分かった。

 渋谷署によると、女性が告訴を取り下げたことなどが理由という。茂原元選手は現場の遺留物とDNA型が一致したとして12日に逮捕されたが「行為は合意のうえで財布も奪っていない」と容疑を否認していた。

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 松江市のホテル一畑で17日から行われた第59期王将戦七番勝負の第4局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、山陰中央新報社など後援、小松電機産業、人間自然科学研究所特別協賛)は18日午後5時36分、74手で挑戦者の久保利明棋王(34)が羽生善治王将(39)を破り、対戦成績を3勝1敗とした。残り時間は羽生39分、久保28分。第5局は3月10、11の両日、和歌山県白浜町のコガノイベイホテルで行われる。

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【from Editor】「慣用」とどう向き合うか(産経新聞)

 新聞づくりで悩ましいことがある。「慣用的表現」とどう向き合うか。原稿、見出し、写真…。何げなく、ずっと使っている言い回し、今の時代では「もう、古いんじゃないかな」と思わせるもの、そんな表現や描写、写真の構図が依然として残っているのだ。

 古き良きものを完全否定しないからこその悩みなのだが、新鮮なニュースに飛び付かなければならない一方で、これだけはなぜか変わらない。でも、それでいいのか、という思いもまたある。

 この時期、よく登場する「日の丸飛行隊」、マラソンなどの前日の記事で見かける「(きょう)号砲」の文字、どういうわけかお決まりの「メダルかじり」の写真などなど。いずれも、以前から、漠然と違和感を持っていた。

 これしかないという信念の下に使っているか、といえば、正直、そうとは言えない。見出しを担当する整理部の人間に聞くと、「(見出しは)短い言葉で言い表さなければならないから、『宿命』みたいなもの」と、ついつい使ってしまうのだという。

 「日の丸飛行隊」と呼ばれるようになったのは、札幌冬季五輪(昭和47年)から。ジャンプの70メートル級(現在のノーマルヒル)でメダルを独占した38年前の大偉業以来、ずっとこう表現されている。「日の丸」はともかく、「飛行隊」という響きはどうも古い。それなら、「日本ジャンプ陣」でどうだろうか。バンクーバー五輪が開幕し、ネットの世界でもこの話で盛り上がっている。「戦争や特攻隊をイメージさせる」「ジャンプは飛行じゃないぞ」など、さまざまな意見が飛び交っている。「号砲」も短く言える都合のよい言葉だが、「スタート」でいい。

 「メダルかじり」だが、栄光のメダルをかじることには抵抗があった。かじる理由には諸説あるという。「動物的本能。本能的に勝利の味を五感で味わいたいから」「勝利の味や幸せをかみしめるため」「自分の物にしたから」など、見方もさまざまだが、ここで言いたいのはカメラマンの注文に応えているというケースが多いこと。作り手側の意識が変わっていないともいえる。

 先日の編集会議で「日の丸飛行隊」への思いを披露した。慣用的表現について、必要なものは議論していこうと思っている。「古いからこそいい」「言われるほど古くない」「定着しているのだから、そのままでもいい」…。さて、読者の皆さんはどうお考えだろうか。(編集長 工藤均)

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同居の兄をけり死なせる 容疑の男逮捕(産経新聞)

 兄をけるなどして死なせたとして、茨城県警筑西署は21日、傷害致死の疑いで、茨城県筑西市関本下、土木作業員、永田秀吉容疑者(45)を逮捕した。永田容疑者は「いらだってやってしまった」と容疑を認めている。

 同署の調べによると、永田容疑者は今月13日、同居する兄の無職、吉孝さん(53)の頭や背中などをけって、肋骨(ろっこつ)を骨折させるなどして、16日ごろ、呼吸不全で死亡させた疑いが持たれている。

 同署によると、永田容疑者が13日に帰宅したところ、台所が水浸しになっていたため、吉孝さんに片付けるように言ったが、全く応じず動かなかったため、暴行したという。

 17日朝、吉孝さんの死亡に気付いた永田容疑者が通報した。

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